遠い昔、中央アジアよりマスティフがヨーロッパに渡り、白い大きい土着の犬と交配されて
できた犬がピレニーズの原型であると言われています。
ピレネー山脈北側のフランスで発達した犬がピレニーズであり、南側イタリアで発達した
犬がマレンマであると言います。
17世紀、フランスのルイ14世が宮廷の番犬として飼うようになり、美しいピレニーズが、
貴族の間で愛された時期もありましたが、本来、グレートピレニーズはイギリスでピレニアン・
マウンテンドッグと、フランスでモンターニュ・デ・ピレネーと呼ばれ、あくまでも山で働いていた
山岳犬です。
この写真は RIVERGROVES KENNNEL OWNER JEAN BOYD 女史からのクリスマスカードです
熊や狼が出没する中で家畜を守りかつ、険しい山岳地帯で長い年月を暮らした犬ですから
それらの条件に耐える頑健な骨格・肉体を持ち、また自身に溢れた機敏さと冷静な頭脳を
持った犬が本来のピレニーズの姿なのです。
ピレネーの山で羊を守りながら、遥か遠くを見つめる穏やかでやさしい目をしたピレニーズ、
そして自分のテリトリーを守るため、敢然と外敵と戦うピレニーズ、広大な山中を自由に動き
走れる強靭な足腰と肉体を持ったピレニーズ、そして何よりあくまでも美しく優雅で威厳の
あるピレニーズ。それが理想的なピレニーズの姿です。
ピレニーズは子犬でも非常に高度な頭脳を持っています。生後2ヶ月の子供でも2〜4
週間あれば、新しい家庭の「主」を理解し、「頼りないな。よし、僕ががんばろう」と「主」と
「従」の立場を逆転させます。
生後3〜6ヶ月くらいの間にしっかりと人間と犬のより良い関係作りをしておきたいものです。
本来、戸外で生活していましたので夏の暑さ、湿度対策を考えた犬舎作りが必要です。
通風を良くし、必要ならエアコンも考慮に入れておきましょう。
ピレニーズは他の犬と違い、代謝が低い為、体の大きさの割に食事量は少な目です。
超大型犬だからと言って子犬の時、必要以上に体重をのせず栄養と運動のバランスを
取りながら、しっかりとした骨格作りをしましょう。
グレートピレニーズ専門ブリーダー ケンネルスペースタムラ 埼玉県東松山市大谷4201-12 TEL:0493-39-1119 FAX:0493-39-1348
Copyright 2008 KENNEL SPACE TAMURA. All Rights Reserved.